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関西ONLY中学入試って?

関西ONLY中学入試って?

テストの間違い直し(ケアレスミス)

中学受験をする場合、塾に行かれている場合がほとんどです。

塾では、たいてい何らかのテストが頻繁に行われているはずです。
また、外部の模試を受験することもあります。

テストや模試は受けてしまえば終わりということではありません。
成績に一喜一憂してしまったり(本当は一喜だけがいいのですが)して、終わりということではありません。

必ず間違い直しという大問題が残っているのです。
しかし、これがなかなかうまくいかない。

何度やっても分からない問題があったり、ケアレスミスが毎回のように続いたり。
その都度叱責が家の中を飛び交ったりしてしまうのです。

叱責が効果を生むのであればそれはとてもいいことなのですが、90%以上のご家庭で効果を生むどころか、
逆効果にすらなってしまっているのです。

そこで中学受験の戦略の1回目としてテストの間違い直しの中でのケアレスミスを取り上げたいと思います。

ケアレスミスは文字通り「不注意による間違い」なのですが、これが拡大解釈されているケースが
とても多いのです。

たとえば算数が考えてみると、高学年になると、四則演算(加減乗除です)の間違いは、すべてケアレスミスだ
と言われるのです。

文章題の問題の読み間違いもケアレスミスと言われます。

答えの単位の付け忘れや付け間違いもケアレスミス。
単位を見落としていてもケアレスミス。
計算はあっていたのに、答えを書き間違ってもケアレスミス。
答えの書く欄を間違ってもケアレスミス。

算数でまるっきり分からなかった問題以外はすべてケアレスミスなのです。

それに対して、保護者の方はケアレスミスなのだから、もう少し慎重に取り組めば正解できたはずだと
叱られる方が圧倒的に多いのです。

子供たちの中には自分からケアレスミスだという子供すらいるのです。

ちょっとおかしいと思いませんか。

子供たちもテスト中は一生懸命に頑張っていたはずなのです。
しかし、結果としては間違ってしまった。

そこに大きな落とし穴の存在を危惧するのは私だけでしょうか。

以前知っている子供に、6年生になって九九をひとつだけ覚え間違いしている子供がいました。
そのために、その子供はほかの教科ではどんどん満点も取るのに、算数だけあまりできませんでした。
たまたまこの子供の場合は私の目の前で間違い直しをさせていて、ブツブツ口で言っているのを見つけました。

実際そんなこともあるのです。
ケアレスミスに分類されてしまう落とし穴ほど見つけにくいものはないのです。

必ず保護者の目の前で間違い直しはさせてください。
もし、それができない状況であれば、1枚の紙を渡し、そこに計算も含めてすべて書かせてください。
子供が寝てからでもいいですから、翌朝までにじっくりと目を通してください。

なんて間違いをしたのかしら、と落ち込むためではありません。

子供に潜んでいるかもしれない落とし穴を見つけるためにです。
見つからなかった責任は保護者がとってやる、そういう気持ちで取り組んでください。

個別であれ、集団であれ、塾ではそういうことはできません。
保護者が実際にしてみられれば、その大変さにすぐに気づきます。

そのとき、こんな大変なことを塾や子ども自身にやらせようとしていたことを強く反省してほしいのです。

間違い直しはこれで終わりではありません。

間違った問題だけを専用のノートに切り取って貼ってください。
1ページ1問だけです。

その下は問題を解くためのスペースです。
裏にも貼らないでください。裏の一番下に答えを貼り付けてください。

テストを切り刻むことに抵抗があるかもしれません。
しかし、6年生の1年間にどれだけのテストがあると思いますか。
残しておいても、何の利用価値もありません。

そして、毎日1枚ずつ解かせるのです。
簡単な問題もあるでしょうし、難しい問題もあるでしょう。
いずれにしても、寝るまでに必ず1枚を仕上げる習慣をできるだけ早くつけてください。

調子のいい日に、2枚、3枚と子供がしたがれば止める必要はありません。
ただ、昨日2枚したからといっても、今日も1枚させてください。

また間違ったときですか。
問題のところだけを切り取ってまた別のところに貼ってください。
そのページの再利用だけは止めてください。

正解だったときですか。
大いにほめてください。なにせ一度間違った問題が解けるようになったのですから。

そのあとですか。
正解だったら、そのページを子ども自身に千切らせてください。ゴミ箱行きです。

また、テストで間違ったらですか。

そのとき、新しい問題をまたノートに貼り付ければいいのです。

一度お試しください。
私は今までこの方法で多くの子供たちのケアレスミスをなくしてきましたから。

念のためですが、どうせ千切るのだからルーズリーフにということは絶対に止めてください。

ノートを破るという快感が毎日がんばり続ける原動力になるのですから。


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